千葉の造園業者がレクチャー!冬の庭木のお手入れのやり方!水やりは?肥料は?|野田市
2023/10/25
冬の庭木のお手入れのやり方
庭木の冬のお手入れは、以下の3つの作業が重要です。
➀剪定
➁施肥(寒肥)
③マルチング
剪定
剪定は、庭木の形を整えたり、病害虫の発生を防いだりするために行います。落葉広葉樹は、葉が落ちて枝の状態がわかりやすくなるので、12月から2月の間に剪定するのがおすすめです。
剪定を行う際は、以下の点に注意しましょう。
枯れた枝や病害虫に侵された枝は、必ず取り除きます。
枝の交差部分は、片方の枝を切り落として風通しをよくします。
枝の長さは、樹形に合わせて調整します。
施肥(寒肥)
施肥は、庭木の生育を促すために行います。寒肥は、冬の間に根を太らせて、春からの生育に備える肥料です。
寒肥には、油かすや堆肥、鶏糞などの有機質肥料がおすすめです。施肥する際は、根元から少し離れたところに穴を掘り、肥料を埋め込みます。
マルチング
マルチングは、地表を覆って土壌の乾燥や雑草の繁茂を防ぐために行います。マルチング材には、腐葉土、ワラ、枯れ葉、ビニール、ウッドチップなどがあります。
マルチングを行う際は、以下の点に注意しましょう。
マルチング材の厚さは、5cm程度が目安です。
マルチング材が根に巻き付かないように注意しましょう。
その他
冬季は、気温が低くなるため、水やりは控えめにしましょう。水やりは、土の表面が乾いてから行うようにします。
また、雪が降る地域では、雪の重みで枝が折れないように、冬囲いを行うとよいでしょう。冬囲いには、支柱やネット、ワラなどを使用します。
庭木の種類や状態によって、適切なお手入れ方法が異なる場合があります。庭木の種類や状態を把握し、適切なお手入れを行うようにしましょう。
施肥(寒肥)
施肥(寒肥)とは、植物の休眠期である冬に施す肥料のことです。寒肥は、春からの生長を促し、葉や花を充実させるために行います。
施肥の目的
施肥の目的は、植物に必要な栄養を供給することです。植物は、成長するために様々な栄養素を必要とします。施肥によって、これらの栄養素を補給することで、植物の生長を促進することができます。
寒肥のメリット
寒肥には、以下のメリットがあります。
・冬の間にゆっくりと分解され、春先以降に効果が出る
・植物の根を傷めるリスクが少ない
・農閑期に行うことができる
寒肥の種類
寒肥には、大きく分けて以下の2種類があります。
・有機質肥料:堆肥、油かす、骨粉など
・化成肥料:緩効性化成肥料、遅効性化成肥料など
有機質肥料は、土壌改良にも効果があります。化成肥料は、効果が早く出ますが、使いすぎると根を傷める可能性があるため、注意が必要です。
寒肥の施肥時期
寒肥の施肥時期は、12月から2月頃が適期です。この時期は、植物が休眠期に入っており、根が傷つきにくいためです。
寒肥の施肥方法
寒肥の施肥方法は、以下のとおりです。
➀植物の根元から少し離れた周囲に、穴を掘る。
➁穴に肥料を入れる。
③穴を埋める。
肥料は、植物の根の先端から吸収されるため、根の先端が届く範囲に施肥します。穴を掘る際は、根を傷つけないように注意しましょう。
寒肥の注意点
寒肥を行う際は、以下の点に注意しましょう。
・肥料の量は、用法・用量を守って施す。
・肥料が直接根に触れないようにする。
・根が傷んでいる植物には、施肥しない。
寒肥は、植物を元気に育てるために欠かせない作業です。適切な時期に適切な方法で施肥することで、植物の生長を促し、美しい花や実を咲かせることができます。
マルチング
マルチングとは、植物の株元をさまざまな資材で覆うことをいいます。この資材はマルチング材と呼ばれ、これを使って土壌や用土を覆うことの略称として「マルチ」という言葉が使われています。
マルチングを行うことで、以下の効果が得られます。
・地温を上げる
マルチング材は、日光や風から土壌を守るため、地温の上昇を促します。地温が上がると、植物の根の発育が促進され、生長が早まります。また、根腐れの防止にも効果があります。
・雑草を予防する
マルチング材は、雑草の発芽を抑制します。雑草が生えると、植物の養分や水分を奪うため、マルチングを行うことで、雑草を抑制し、植物の生長を促進することができます。
・土壌の乾燥を防ぐ
マルチング材は、土壌の表面を覆うことで、水分の蒸発を防ぎます。土壌が乾燥すると、植物の根が水分を吸収できなくなり、生育が悪くなります。マルチングを行うことで、土壌の乾燥を防ぎ、植物の生育を促進することができます。
・土壌の保湿性を高める
マルチング材は、土壌の水分を保持する効果があります。土壌の保湿性が高まることで、植物が乾燥から守られ、生育が促進されます。
・土壌の団粒構造を改善する
マルチング材は、土壌の団粒構造を改善する効果があります。団粒構造が改善されると、土壌の排水性や通気性が向上し、植物の根の発育が促進されます。
・害虫や病害虫の予防に役立つ
マルチング材は、害虫や病害虫の温床となる雑草の発芽を抑制するため、害虫や病害虫の予防に役立ちます。
マルチングは、植物を元気に育てるために欠かせない作業です。さまざまな種類のマルチング材が販売されていますので、植物の種類や環境に合わせて、適切なマルチング材を選びましょう。
マルチング材の種類
マルチング材には、大きく分けて以下の2種類があります。
有機質マルチング材
有機質マルチング材は、植物由来の資材で作られています。主な種類としては、以下のようなものがあります。
* バークチップ:針葉樹の樹皮を細かくしたもの
* ココヤシファイバー:ココヤシの殻を細かくしたもの
* もみ殻:もみ殻を細かくしたもの
* 落ち葉:落ち葉を細かくしたもの
* 堆肥:植物や動物の廃棄物を発酵させたもの
有機質マルチング材は、土壌改良にも効果があります。土壌の保水性や通気性を向上させ、土壌中の微生物の活動を促進します。
無機質マルチング材
無機質マルチング材は、石やプラスチックなどの人工的な資材で作られています。主な種類としては、以下のようなものがあります。
* 黒色ビニールマルチ:水や雑草を防ぐ効果が高い
* 白色ビニールマルチ:地熱を反射して地温を上げる効果がある
* 石灰石チップ:水や雑草を防ぐ効果がある
* 砂利:水や雑草を防ぐ効果がある
無機質マルチング材は、耐久性に優れており、メンテナンスが不要な点がメリットです。
マルチングの注意点
マルチングを行う際は、以下の点に注意しましょう。
植物の根元から少し離れたところにマルチング材を敷く。
マルチング材を敷きすぎると、根腐れの原因になるため注意する。
マルチング材が乾燥すると、雑草が生えやすくなりますので、定期的に水やりをする。
マルチングは、植物を元気に育てるために欠かせない作業です。適切なマルチング材を選び、正しい方法でマルチングを行うことで、植物の健全な生育を促進することができます。
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